最後のブラッディマリー
THE LAST GLASS OF BLOODY MARY 

1992年2月22日(土)〜 3月1日(日) 駅前劇場(10st)




story


都会の闇にそびえる高層ビルの群れ。赤み
かった月が気味の悪い今夜は満月の夜。そ
裏町の路地をちょっと奥へ入って行ったと
ろのゴミ収集所に3人の淋しい吸血鬼が集
っていた。人間たちに正体がバレないよう
細心の注意を払って20年間暮らして来たこ
街を、次の満月の夜までに去らなければな
ないのだ。この街で出会った人間の妻や恋
たちを裏切るか、彼らの厳しい掟を破って
の街に留まるのか、しかしどんなに悩んで
迷っても、次の満月の夜は、ほらそこに……。



episode


まあ、どちらかというと再演の多い劇団だと
は思いますが、これがけっこう僕たちには重
要で、同じ物語を何年かごとに体験するとい
うのは演技的にとても役立ちます。新作、新
作でやり捨てるのではなく、物語も演技も成
長させていきたいのです。



cast


羽柴薫/田窪一世
織田耕作/目黒裕一
岡崎慎太/女鹿伸樹
岡崎福美/村上弥生
霧島美枝子/鶴屋紅子
羽柴とも子/杉田陽子、船津えりか
漆川恭子/岡野佐多子、山村志津子
マヤ/岩崎友美
若い女/村田泉
黒シャツの男/佐藤荘二郎
赤シャツの男/植村拓也










staff


作・演出/田窪一世
演出助手/枝村みどり
装置/木村光春
照明/板谷静男
音響/水越佳一
舞台監督/上村利幸

撮影/田中健次
絵/小松修



review


▶︎おかしくて楽しくて、でも涙が出るほど哀
しい運命を、ベタベタしないでカラッと演じ
て見せてくれた素晴らしい舞台でした。駅前
劇場にはよく来るのですが、こんなに感動し
たのは初めてです。オーバーでドタバタした
舞台ではなく、抑えた中にジーンとさせてく
れるものがあり、演技の完成度の高さに驚き
ました。これからも素晴らしい舞台をお願い
します。(得山信子、19歳、学生)

▶︎オペラを勉強しています。始めは舞台装置
や演出などをチェックするつもりで見始める
のですが、ストーリー展開のうまさ、俳優さ
んたちのペースに吊り込まれて、いつの間に
かただの一観客になってしまいます。見終わ
って、ああ、またつられてしまったと思うの
が残念でもあり快感でもあります。わたしは
登場人物の人間像がしっかり作り上げられて
いるこの賢い舞台が大好きです。(浅野美帆
子、24歳、オペラ歌手)